保険入れ歯と自費入れ歯の違い

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入れ歯治療の基本知識

歯科医院で入れ歯を作る際、多くの方が保険診療と自費診療のどちらを選ぶべきか悩まれます。

保険診療とは

  • 健康保険を使用した治療で、自己負担は1~3割
  • 月々の医療費が一定額を超えた場合、高額療養費制度の適用が可能
  • 国が定めた基準内での治療となるため、選択肢に制限あり

自費診療とは

  • 保険適用外の治療でのこと
  • 高額療養費制度は適用されない
  • 材や技術に制限がなく、より高品質な治療が可能

保険入れ歯と自費入れ歯の主な違い


比較項目 保険入れ歯 自費入れ歯
素材 限定的(歯科用プラスチック、金属など) 多様な選択肢(セラミック、シリコン、チタン、ゴールドなど)
審美性 標準的 自然な美しさを追求
装着感 違和感を感じやすい フィット感が高く違和感が少ない
製作期間 比較的短い(2週間~1ヵ月) やや長め(1~3ヵ月)
耐久性 標準的 優れている
費用 経済的(3割負担で1~2万円程度) 高価(10万~50万円程度)

素材の違いが生み出す快適さ

保険入れ歯では使用できる素材が限られています。主に歯科用プラスチックや一部の金属に限定され、最新素材は使用できません。
一方、自費入れ歯では最先端の素材を自由に選択可能です。セラミック、シリコン、チタン、ゴールドなど、様々な特性を持つ素材から、お口の状態や生活スタイルに合わせて最適なものを選べます。

見た目と装着感の違い

素材の違いは見た目や装着感に大きく影響します。

保険入れ歯の特徴
  • 標準的な見た目
  • 硬いものを噛むと不快感を覚えることも
  • 食事中に浮きや外れが生じやすい場合がある
自費入れ歯の特徴
  • 天然歯に近い自然な見た目
  • 個々の口腔状態に合わせた精密な作りで違和感が少ない
  • 「入れ歯を使っている」と気づかれにくい

製作期間の違い

保険入れ歯
部分入れ歯 2週間~1ヵ月
総入れ歯 約1ヵ月

※完成後の調整が必要

自費入れ歯

部分・総入れ歯ともに2~3ヵ月
※精密な製作により、完成後の調整が少なくて済むことが多い

耐久性の比較

自費入れ歯は高品質な素材(金属、セラミックなど)を使用するため、耐久性に優れています。長期的に見ると交換頻度が少なくなる可能性が高く、結果的にコストパフォーマンスが良いケースもあります。

費用面での違い

保険入れ歯の費用
部分入れ歯 3割負担で1万~2万円程度
総入れ歯 装着部位により異なる
自費入れ歯の費用
  • 選択する素材や歯科医院により10万~50万円程度
  • 精密な調整や高度な技術が費用に反映

保険入れ歯と自費入れ歯はどちらを選ぶべきか

入れ歯選びは個人の価値観や生活スタイルによって大きく変わります。次のポイントを参考に検討しましょう。

保険入れ歯が向いている方

  • 費用を抑えたい方
  • 短期間で入れ歯を作りたい方
  • 見た目よりも機能性を重視する方

自費入れ歯が向いている方

  • 快適な装着感を求める方
  • 自然な見た目を重視する方
  • 長期的な使用を考えている方
  • 「入れ歯を使っている」と気づかれたくない方

入れ歯選びの注意点

保険入れ歯を選ぶ際の重要な注意点として、装着後6ヵ月間は保険での作り直しができないという制約があります。もし装着後に不具合を感じても、すぐに保険で作り直すことはできません。

入れ歯治療を先延ばしにするリスク

入れ歯が必要な状態を放置することはおすすめできません。

歯の欠損を放置するとおこること
  • 噛み合わせの悪化
  • 残存歯への負担増加
  • 発音障害
  • 顔の形の変化

など、さまざまな問題が生じる可能性があります。

入れ歯治療は、
歯科医師に相談してご自分に合った
最適な選択をしましょう

保険・自費、どちらの入れ歯にもメリット・デメリットがあります。ご自身の優先事項(費用、見た目、快適さなど)を整理した上で、歯科医師に相談することをお勧めします。
当院では、機能性を重視し、患者様の経済的負担を考慮して、本当に必要な治療を保険の範囲内で最大限ご提供することを心がけています。入れ歯に関する疑問や不安がありましたら、どうぞお気軽にまえだ歯科クリニックまでご相談ください。患者様の生活スタイルと実際のニーズに合った、最適で現実的な入れ歯選びをサポートいたします。

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